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オーナーならではの特権!馬主席ってどんな場所?

投稿日:2019年7月23日 更新日:

オーナーならではの特権!馬主席ってどんな場所?

どんな競馬場にも、一般の観覧席とは別に「馬主席」という特別な観覧席が存在します。
熱心な競馬ファンの方であれば、この馬主席について聞いたことがあるかもしれません。しかしながら、普通にレースを楽しむ限りでは、実際に足を踏み入れるチャンスはそう多くないでしょう。

この記事では、そもそも馬主席とはどんな場所なのかを解説します。その上で、馬主席にはどのようなメリットがあるのか、入場する方法は馬主になる以外にないのかなど、気になるポイントについても踏み込んでご紹介します。

馬主席とは

馬主席

画像引用東京競馬場 馬主席(JRA日本中央競馬会)

馬主席とは、全国の競馬場にある馬主・関係者専用の観覧席のことを指します。

馬主は、レースに欠かせない競走馬のオーナーです。そのため、競馬場の運営者にとって何より大切にすべきゲストとなります。馬主を丁重にもてなし、競馬をより楽しませるために設けた特別なスペースが、この馬主席なのです。ここでしか利用できない設備やサービスもあり、様々な面で快適さを感じられる造りとなっています。

馬主席に入るための条件とは?

馬主席受付

画像引用東京競馬場 馬主席(JRA日本中央競馬会)

馬主席には、フリーの一般観覧席とは別に、専用の入口と受付が用意されています。この場に入るためには、いくつかクリアしなければならない条件があります。

馬主登録(オーナー登録)をしている必要がある

馬主席の受付では、JRA(中央競馬)や地方競馬が発行する「馬主入場証」や「馬主記章」または「馬主登録証」などの提示を求められます。
これらは馬主として所定の登録を済ませている人のみが入手できる、いわば馬主としての証です。オーナー登録をすることで得られる証明書が、同時に専用席への通行証にもなるのです。

馬主でなくても入るチャンスはある

馬主席は、基本的には馬主にしか利用権限がありません。しかしながら、実は馬主でない人でも入れる方法があります。

ひとつは馬主に席を確保してもらい、馬主席へ招待してもらう方法です。
馬主は席の予約を行う際、最大2~4席分(競馬場による)を同時に確保することができます。そのため、グループに最低一人でも馬主登録者がいれば、残りのメンバーは誰でも同行者として入場できるようになるのです。

ふたつめは、競馬場が主催するキャンペーンに応募する方法です。
全国の各競馬場で不定期に行われる『馬主席へご招待!』キャンペーン等の抽選で選ばれることができれば、ゲストとして特別に馬主席でのレース観戦が認められます。これらのキャンペーンは、年に数回行われています。いつ開催されるか等の情報は、JRA(中央競馬)や各地方競馬の公式ホームページ、また各地の馬主協会の公式ホームページでも随時確認しておきましょう。定期的にチェックして応募すれば、馬主席に入るチャンスを増やすことができます。

馬主席にしかないルールや特権がある

馬主席は、競走馬のオーナーをもてなすための特別な場です。そのため、誰でも入れる一般観覧席とは異なるルールや習慣、設備があります。馬主席ならではのルールを守ったうえでサービスを利用することで、より上質な競馬の楽しみを感じることができるはずです。

一般フロアから隔離されている

馬主席クローク

画像引用東京競馬場 馬主席(JRA日本中央競馬会)

馬主席は一般的に、ほかの観覧席より高い階層のフロアに設けられています。競馬場によって違いはあるものの、ソファ席やテラス席などくつろげるスペースや、一般観覧席にはない専用クローク等が完備されています。
さらに、一般フロアよりも広く開放感のある場所からレースや競馬場を俯瞰できるなど、随所に高級感を感じながら過ごせる部分のも特長です。

ドレスコードが指定されている

馬主席にはドレスコードが決められています。利用者は男女ともに、フォーマルな服装で入場しなければなりません。

男性であればジャケット・ネクタイ・スラックス、女性であればスーツやワンピースなどの着用が必要です。Tシャツやポロシャツ、柄の多い服装などのカジュアルな服装では、入場自体を断られる場合もあります。ドレスコードは馬主本人だけでなく、同行者にも同様に求められます。

ただし、時期により各馬主協会の判断でルールが緩和されることもあります。たとえば夏季期間においてはノーネクタイ・ノージャケットも認められています。

食事を注文できる

馬主席内には、競馬場によってさまざまなレストランが併設されています。入場後、ゆっくりと食事を取ることも楽しみのひとつでしょう。

もちろん場内には、誰でも利用できる飲食店が多数存在しています。しかしながら、馬主席内のレストランは、あくまで馬主専用であり、一般人には利用できません。混雑することもほとんどありませんので、余裕を持って利用することが可能です。重賞レースなど、たくさんの観客が集まる際に、この点は大きなメリットとなるでしょう。当日のレース開始時間や店ごとの行列を気にすることなく、自由に食事が取れれば、その分競馬そのものを純粋に楽しめるはずです。

まとめ

今回ご紹介した馬主席、馬主の数ある特権の中でも“実際に競馬場に足を運んだ際に”享受できるメリット。一般席からは見ることのできない景色や、フォーマルな服装に身を包んで少し贅沢な気持ちで味わうレースなど、競馬の楽しみを今以上に味わえる特権です。馬主になった際や、招待を受けた際には、積極的に利用してみてはいかがでしょうか。

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うまポ!編集部

「全人類を馬主にする」をミッションに掲げながら、オリジナル取材記事や牧場情報などを定期的に配信しています。

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