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馬主ってなに?どうすればなれる?必要な条件を説明します

投稿日:2019年7月19日 更新日:

乗馬する人と馬の画像

競馬ファンならば、誰もが一度は馬主用の観覧席や、ウイナーズサークルでの記念撮影に憧れを抱いたことがあるのではないでしょうか。

自分の愛馬がレースを勝ち抜き、「名馬」として多くの人から支持されるのは、馬主にしか味わえない醍醐味です。
馬主と聞くと「大金持ちにしかなれない」「敷居が高い」というイメージをお持ちの方も多いと思います。しかし、実はひと口に「馬主」と言ってもさまざまな種類があり、身の丈に合った形態を選ぶことで、誰でも馬主になれる可能性があるのです。

今回は、多くの人の夢を乗せ走る“愛馬”を持ちたい!という方に向けて、馬主の種類や、実際に馬主になるための条件などを詳しく解説していきます。

馬主とは

馬主とは、文字通り競走馬のオーナーのことを指します。 デビュー後の活躍を見守るのはもちろんですが、0~2歳のまだ若い馬を購入し、調教師を選び、調整や訓練を重ねてレースに出走する日を待ちわびる――そんな「準備期間」を一緒に歩めるのは、馬主ならではの特権です。
また、騎手や調教師や協会関係者、さらには同じ「馬主仲間」など、ここでしか得られない幅広い人脈が築けるのも、大きなメリットと言えるでしょう。

大きく分けて3種類の形態がある

馬主は大きく分けて3種類ある

馬主は、大きく分けて「個人馬主」「組合馬主」「法人馬主」の3つに分かれます。

馬主全体の85%を占め、もっともポピュラーな形態が個人馬主です。その名の通り、個人を馬主として登録するもので、ほとんどの馬主がこの形態から“馬主ライフ”をスタートさせています。

組合馬主とは、3名以上、10名以下で組合員を構成し、それぞれが出資することで共同で馬主活動を行う形態です。一人ひとりの組合員に必要な所得要件が低いため、登録を受けやすいというメリットがあります。
一方で、各組合員の出資比率は常に一定でならなければならないなどの制約があるのが特徴です。気の合う仲間内で馬主活動をスタートしたい、という方にはぴったりの形態と言えるでしょう。

法人馬主とは、競馬事業を目的とした法人を馬主登録するものです。代表者が個人馬主としての登録用件を満たし、法人の財務内容なども審査の対象となります。また、代表者は個人馬主として、一定の活動経験なども問われます。

中央競馬と地方競馬でわかれている

中央競馬と地方競馬の違い

競馬には、農林水産省(国)が運営する「中央競馬」と、各地方自治体が運営する「地方競馬」に分かれています。
基本的なルールはほとんど変わりませんが、圧倒的に異なるのはその規模です。

中央競馬は、北海道から九州まで全国各地に競馬場を持ち、季節ごとにさまざまな場所でレースを開催しています。 一方、地方競馬は原則ひとつの自治体につき、一箇所の競馬場のみ。また、中央競馬の注目レースの多くが芝コースで行われるのに対し、地方競馬はダートコースが中心となっているなどの違いがあります。

さらに、1等の賞金が1億円を超えることも多い中央競馬では、優秀な競走馬や騎手が集まってくるのが一般的です。また、中央競馬の方が桜花賞、有馬記念などといったビッグタイトルも多く、地方競馬で優秀な成績を残したジョッキーが中央競馬に移籍するケースも珍しくありません。

馬主になるための条件とは?

馬主になる条件は、先に紹介した3つの形態、そして中央競馬か地方競馬かにより異なります。
ここではそれぞれのケースを考慮しながら、ひとつずつご紹介していきます。

個人馬主になるための条件

中央競馬の個人馬主になるためには、2つの条件をクリアする必要があります。
ひとつは、年間の所得金額が2年連続で1,700万円以上であること。
もうひとつは、7,500万円以上の資産を所有していることです。

一方、地方競馬の個人馬主となるための条件は、中央競馬に比べると若干緩和されています。
条件もひとつのみで、直近の年間所得金額が500万円以上であれば、問題なく登録することができます。

組合馬主になるための条件

中央競馬の組合、組合馬主には4つの条件が課せられます。
まず、組合員数は3名以上10名以下でなければいけません。
更に、組合員の過去2年の年間所得については、全員が900万円以上である必要があります。
組合として1,000万円以上の預貯金(組合財産)があるかどうかもチェックされます。
また、組合員の中に個人馬主または法人馬主の代表者が含まれていてはいけません。他の組合馬主との掛け持ちもできません。

地方競馬の組合馬主となる場合に課せられる条件は2つです。
まず、組合名義(代表者氏名を併記したもの)で300万円以上の定期預金がある必要があります。
もうひとつは、組合員全員の直近となる年間所得金額が300万円を超えていることです。


法人馬主になるための条件

中央競馬の場合、法人馬主として登録するための条件は3つあります。
資本金または出資の金額は1,000万円以上の準備が必要です。
また申請法人として、資本金または出資額の50%を出資している実績が必要となります。
さらに、法人の代表者は中央競馬の個人馬主でなければなりません。つまり、過去2年間の所得が1,700万円以上で、7,500万円以上の資産を保有している代表者でなければ、法人として馬主にはなれないのです。

地方競馬であれば、法人馬主となるハードルはわずかに下がります。
資本金または履行済み出資の総額は300万円以上あれば構いません。
ただし、直近2か年の決算については連続して赤字になっていないかどうかは確認されます。
また、直近の決算において債務超過となっている場合にも、法人馬主としての登録は不可能です。
さらに、代表者はすでに地方競馬の個人馬主として登録がある人物でなければいけません。つまり、直近の年間所得金額は500万円以上あることが求められます。


馬主になれない条件は共通している

また、以下のような人物が含まれている場合には、形態を問わず馬主登録を行うことはできません。

・破産宣告を受けている
・禁固刑以上の刑に処されたことがある
・競馬・競輪・競艇法の違反者
・暴力団関係者
・JRA関係者

上記のような人物が個人・組合員・法人の役員などに該当しないことが、馬主になる上での必須条件であるといえます。


一口馬主ってなに?

さらに気軽に馬主の気分を味わうには、「一口馬主」という制度があります。
これは、“クラブ”と呼ばれる法人が、1頭の競走馬を40口~500口程度に分割して出資者を募る、疑似馬主システムのことです。多いものでは、1,000口以上に分割されている場合もあります。

現在、全国で約20のクラブが運営され、中央競馬・地方競馬どちらにも存在しています。
詳細の条件はクラブにより異なりますが、入会金や出資金、維持費、保険料などを支払えば、所得に関係なく参加できるのが最大のメリットです。また、抽選にはなりますが、命名権や口取り(表彰式)への参加も可能という、まさに馬主さながらの体験ができるのです。
将来、馬主になるための最初の一歩としても、最適な制度です。


まとめ

今回は、意外に知られていない「馬主になるための条件」についてご紹介しました。
客席から応援し、レースの勝敗に一喜一憂するのも、競馬の楽しさであることは間違いありません。しかし、一頭の馬に深い思い入れを持ち、心から応援するのは、何ものに変えがたい面白さがあるものです。 それぞれの馬主の特色を上手に活用しながら、あなたにピッタリの「馬主ライフ」をスタートさせてみてはいかがでしょうか。


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うまポ!編集部

「全人類を馬主にする」をミッションに掲げながら、オリジナル取材記事や牧場情報などを定期的に配信しています。

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